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パンや焼き菓子をおいしく仕上げるために欠かせない「焼き加減」の安定性。

特にパン屋やお菓子店の開業を目指す方にとっては、毎日の製造作業を効率よくこなし、品質を一定に保つための機器選びが重要なポイントとなります。その中でも近年、注目を集めているのが、コンベクションオーブンです。

コンベクションオーブンは、焼きムラを抑えながら、複数の製品を同時に焼き上げることができます。

小規模なベーカリーや洋菓子店でも導入しやすく、業務用として電気式・ガス式の2種類があり、それぞれに特徴があります。

この記事では、コンベクションオーブンの基本的な仕組みから、家庭用との違い、業務用を導入するメリット、選定時のポイントなどを解説します。オーブン選びに悩んでいる方にとって参考になる情報が満載です。

ぜひ最後までお読みください。

コンベクションオーブンとは?

コンベクションオーブンとは、庫内に熱風を循環させて加熱する方式のオーブンを指します。

「コンベクション(convection)」とは英語で「対流」を意味し、ファンを使って熱風を均一に回すことで、庫内全体にムラなく熱を伝える仕組みが特徴です。

一般的なオーブンでは、上下のヒーターによる放射熱が中心であるため、場所によって焼き加減に差が出ることも。しかし、コンベクションオーブンの場合は、そのような焼きムラが起こりにくく、仕上がりが安定します。

パンや焼き菓子づくりにおいては、焼き色や食感の均一さが品質に直結するため、一定の温度と熱風で全体を効率よく加熱できるコンベクションオーブンは非常に重宝されます。

さらに、複数の段にトレーを設置できるタイプも多く、一度に多くの製品を焼くことができる点も、製造現場で支持される理由のひとつです。

また、業務用のコンベクションオーブンには、スチーム機能付きや温度調整の細かい設定が可能なモデルなどがあり、店舗の目的に応じて選ぶことが可能です。

家庭用と業務用コンベクションオーブンの違い

パンや焼き菓子作りに便利なコンベクションオーブンですが、家庭用と業務用では性能や設計に大きな違いがあります。

導入を検討する際には、それぞれの特徴を理解しておくことが重要です。

ここでは家庭用と業務用のコンベクションオーブンの違いを3点解説します。

加熱力と焼成の安定性

家庭用のコンベクションオーブンは日常使いを想定しており、1回の調理量や連続使用時間が限られています。

一方、業務用は高い出力と連続稼働に対応できる設計になっており、大量生産でも温度のムラが起きにくく、毎回仕上がりが安定します。

庫内容量と段数の違い

家庭用のコンベクションオーブンは、一般的に1~2段の仕様となっていることが多いです。

しかし、業務用は複数段で一度に多くのトレーを入れることができます。そのため、短時間で大量に焼成でき、生産効率が格段に向上します。

オープン前の忙しい朝やイベント前の仕込みなどでも対応できるのが、業務用コンベクションオーブンの大きな強みといえるでしょう。

耐久性とメンテナンス性

業務用のコンベクションオーブンは、連日稼働することを前提に設計されているため、モーターや部品の耐久性が高く、長期間の使用に耐えられます。

また、分解清掃や点検がしやすい構造になっているモデルも多く、衛生面や故障リスクの低減にも配慮されています。

業務用コンベクションオーブンの種類

業務用のコンベクションオーブンには大きく分けて「電気式」と「ガス式」の2タイプがあります。

どちらも熱風で均一に加熱するという基本構造は同じですが、熱源の違いによって、加熱の特性や設置条件、ランニングコストなどが異なるため、店舗の規模や目的に応じて、適切なタイプを選ぶことが重要です。

ここでは、それぞれの特徴を紹介します。

電気式

電気式コンベクションオーブンは、ヒーターによって発生させた熱をファンで循環させて加熱するタイプです。

温度管理がしやすく、立ち上がりのスピードも比較的安定しているため、繊細な焼き菓子にも適しています。

また、ガス設備が不要なため、比較的設置の自由度が高く、小規模店舗やビルインテナントでも導入しやすい点が特徴です。

ただし、大型モデルになると消費電力が高く、契約容量や専用回路の確保が必要になる場合もあります。

ガス式

ガス式コンベクションオーブンは、ガスバーナーで発生させた熱を熱風として循環させるタイプで、火力が強く立ち上がりも速いため、パンのように膨らみのある生地を焼くのに適しています。

大量生産にも向いており、コストパフォーマンスの面でもランニングコストを抑えやすいのが特徴です。

一方で、設置にはガス配管や排気設備が必要になるため、導入時には事前の確認や工事が必要になることもあります。

業務用コンベクションオーブンを導入するメリット

業務用コンベクションオーブンは、パンや焼き菓子の製造において高いパフォーマンスを発揮します。

単に焼くための機械ではなく、品質の安定や作業の効率化、生産体制の強化といった多くの利点があるのです。

ここでは、導入によって得られる主なメリットについてみていきましょう。

安定した品質が保てる

熱風を均一に循環させることで、オーブン内の温度ムラを最小限に抑えることができます。そのため、パンの焼き色や焼き加減が均一になりやすく、毎回同じ仕上がりになりやすいです。

特に同じ商品を継続して販売する店舗や、商品の均一性が求められるお店では、大きなメリットといえるでしょう。

作業効率が上がる

複数段のトレイで同時に焼成できるため、一度に多くの製品を焼くことができ、作業時間の短縮につながります。

また、加熱の立ち上がりが速く、次の焼成までの待機時間も短いため、製造の流れを止めることなく作業を進められる点もメリットです。

さまざまな種類の焼き菓子に対応できる

業務用モデルの中には温度や風量、スチーム量などを細かく調整できる機種も多く、クッキーやフィナンシェ、シュークリームなど、繊細な焼き加減を必要とする菓子にも対応可能です。

これにより、パンだけでなく焼き菓子の品ぞろえも広がり、店舗の魅力を高めることができます。

生産性が向上する

一連の作業を効率的にこなせることで、短時間でより多くの商品を製造できるようになります。その結果、営業時間中に売り切れてしまうリスクの軽減や、販売機会の拡大にもつながります。

スタッフの作業負担を軽減しながら、生産量を上げられるのは、業務用コンベクションオーブンならではの利点です。

業務用コンベクションオーブンの選び方のポイント

業務用コンベクションオーブンを選ぶ際は、用途や設置環境に合わせて検討しましょう。

ここでは、導入前に確認しておきたいポイントについて解説します。

庫内サイズと段数を確認する

1日の製造量に応じて、何段のトレイを一度に入れられるかを確認しましょう。

庫内が広ければ作業効率は上がりますが、設置スペースとのバランスも考慮する必要があります。

また、使用する天板サイズに対応しているかどうかも、事前にしっかり確認することが重要です。

電気式かガス式かを選ぶ

電気式は温度管理がしやすく、設置場所の自由度が高いのが特徴です。

一方、ガス式は火力が強く、大量生産に向いています。

どちらにもメリットがあるため、店舗の規模や製造スタイルに合わせて選びましょう。

温度調整やスチームなど機能面をチェックする

商品ごとに焼き加減を調整したい場合は、温度や風量を細かく設定できるモデルが適しています。

また、スチーム機能付きであれば、パンの焼成にも幅広く対応できます。

機能面以外にも、操作パネルの見やすさや使いやすさも確認しておくと安心です。

設置場所と設備条件を事前に確認する

オーブンはサイズも重量も大きいため、設置スペースの寸法確認は必須です。

加えて、電気式なら電源容量、ガス式ならガス配管や排気設備の有無もチェックしましょう。

設置や搬入には専門的な知識も必要になるため、搬入経路や床の耐荷重も含めて、専門業者に相談することをおすすめします。

まとめ

業務用コンベクションオーブンは、パンや焼き菓子の品質を安定させ、作業効率や生産性の向上にもつながる頼れる機器です。家庭用のものよりも出力や容量、耐久性に優れ、店舗運営における強い味方となってくれるでしょう。

初めてコンベクションオーブンを導入するという場合、不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、しっかりと準備を進めることで、理想のお店づくりに一歩近づくはずです。

コンベクションオーブンをはじめ、機器選定に迷った際は、ぜひ当社にご相談ください。お店の規模や目的に合わせて、搬入やレイアウトを含めた最適なご提案をいたします。

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