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パン屋や菓子店に欠かせないオーブン。特にお店で使用する業務用オーブンは、製品の品質はもちろん、作業効率やランニングコストにも直結します。そのため、どのオーブンを選ぶかによって、開業後の運営が左右されます。

業務用オーブンの中でも、コンパクトなスペースでも導入しやすく、扱いやすいと定評があるのが電気式のオーブンです。

近年では温度管理の精度が向上し、焼きムラが少なくなり、これまでガス式に優れているとされた均一な仕上がりにも近づいてきました。

しかし、電気式オーブンと言っても、機種や機能はさまざまで、初めて選ぶ方には分かりづらい点も多いはず。「自分のお店にはどのタイプが合っているのか」「設置には何が必要?」「費用はどのくらいかかる?」など、事前に押さえておく必要があります。

今回は、これからパン屋・菓子店の開業を目指す方に向けて、電気式業務用オーブンの種類や選定ポイント、導入時の注意点、コスト面について解説します。

オーブン選びでつまずかないためにも、ぜひ参考にしてください。

業務用オーブンの種類

パンやお菓子を焼くための業務用オーブンには、大きく分けて「ガス式」と「電気式」があります。

この2種類は熱源が違うため、特徴や使い勝手、導入コストも異なります。

業務用オーブンを選定する際には、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。

ここでは、業務用オーブンのガス式と電気式との違いを解説します。

ガス式の業務用オーブン

ガス式オーブンは、都市ガスやプロパンガスを熱源として使用します。

火力が強く、立ち上がりも早いため、業務用の現場では長く主流とされてきました。特に大量生産が必要な現場や、高温での焼成を求める店舗には適しています。

一方で、設置時にガス工事が必要になるほか、火加減の調整にはある程度の経験も求められます。

また、設置場所によっては十分な換気設備の確保も必要です。

電気式の業務用オーブン

電気式オーブンは、電気ヒーターや熱風を利用して加熱するタイプのオーブンです。

近年では温度管理の精度が向上し、焼きムラも少なく、パンや焼き菓子づくりに適した性能を持つ製品が多く登場しています。

ガス工事が不要で、設置が比較的簡単なのが大きなメリット。

小規模店舗や、電気設備のみのテナントでも導入しやすく、開業時の初期負担を抑えられる点でも注目されています。

業務用オーブンのタイプの違い

業務用オーブンは、熱の伝え方や焼成方法によっていくつかのタイプに分類されます。

それぞれに特徴があり、扱うパンやお菓子の種類、作業効率、店舗の規模に応じて選ぶことが大切です。

代表的なのが「コンベクションオーブン」と「デッキオーブン」。

コンベクションオーブンは庫内にファンを備え、熱風を循環させて加熱する方式で、焼きムラが少なく、スピーディーに焼成できます。操作も比較的簡単で、初心者でも使いやすいため、小規模な店舗や製造量の少ない現場に適しています。

一方、デッキオーブンは上下に熱源があり、天板ごとに直火や輻射熱でしっかりと焼き上げる構造です。

高温で焼成することで、クラストにしっかりとした焼き色や食感を出すことができ、本格的なパンづくりに向いています。

また、「スチームコンベクションオーブン(スチコン)」のように、蒸気を加えて焼成するタイプもあり、焼き菓子や蒸し焼きの製品づくりにも対応できます。

オーブンのタイプによって仕上がりや作業効率が変わるため、どんな製品を作りたいか、どれくらいの量を焼くかを考慮しながら、自店舗に合ったオーブンを選ぶことが重要です。

電気式業務用オーブンのメリット

電気式の業務用オーブンは、小規模なパン屋・菓子店にとって魅力的な特徴が多数あります。

ここでは、主なメリットについてみていきましょう。

操作が簡単で温度管理がしやすい

電気式の業務用オーブンは、ボタンやダイヤル操作で温度や時間を細かく設定できます。

そのため、焼き加減の再現性が高く、初心者にも扱いやすいのが特徴です。

火加減の調整に慣れていなくても、安定した仕上がりが期待できます。

設置しやすく、導入コストも抑えやすい

ガス配管工事が不要なため、テナント物件でも導入しやすい点が魅力です。

小型モデルであれば、コンセントにつなぐだけで使える製品もあり、初期費用や設置のハードルを下げられます。

衛生的かつ安全に使える

電気式はガスのような燃焼がないため、厨房内の空気が汚れにくく、換気設備の負担も軽減されます。

また、火を使わないため火災リスクも低く、店舗の安全性を高める点でも安心です。

どんなお店に電気式業務用オーブンが向いている?

電気式業務用オーブンは、主に小規模なパン屋や菓子店に適しています。

ガス設備が整っていないテナントでも設置しやすく、狭い厨房スペースでも導入可能なモデルもあるため、個人経営や新規開業の店舗に向いています。

また、少量多品種の製造や、毎日の焼成量がそこまで多くないお店では、電気式の温度管理のしやすさや操作のシンプルさが作業効率を高めてくれるでしょう。

たとえば、焼き時間や温度をあらかじめ設定しておけば、毎回同じ仕上がりを再現できるため、品質を安定させたい場合にも役立ちます。

さらに、スチーム機能付きのモデルを選べば、パンのふくらみや焼き色にもこだわることができ、商品の幅を広げることも可能です。

省スペース・省エネを意識した店舗や、設備投資を抑えたい開業初期には、電気式オーブンをおすすめします。

電気式の業務用オーブンを選ぶポイント

電気式オーブンにもさまざまな種類があり、用途や設置環境によって適した製品は異なります。

ここでは、選定時に確認しておきたいポイントを3つ解説します。

1.どのくらいの量を焼くか(容量・天板枚数)

一度に焼ける量は製品によって大きく異なります。

1日の製造量や商品ラインナップに応じて、庫内容量や天板の枚数を確認しましょう。

大きなものがよいと考える方もいるかもしれませんが、必要以上に大きな機種を選ぶと、電気代やスペースの無駄になるので、注意が必要です。

2.焼き上がりの質(上火・下火の調整機能)

製品によっては、上下の火力を別々に調整できるものがあります。

パンや焼き菓子の種類によって焼き加減を変えたい場合は、火力の個別調整が可能なタイプを選ぶと、焼き上がりのクオリティを安定させやすくなります。

3.メンテナンスのしやすさ

庫内の掃除がしやすい構造か、フィルターや排気口の手入れが簡単かといった点も重要です。

長く使う設備なので、日々の清掃やメンテナンスがしやすい機種を選びましょう。

また、定期的に専門業者による点検を受けることで、トラブルや劣化を防ぐことにつながります。

電気式の業務用オーブンの導入・設置で気をつけたいこと

オーブンは購入して終わりではなく、設置環境や電気設備、作業動線までを考慮する必要があります。

よくあるトラブルを避けるために、以下の点を導入前に確認しておきましょう。

店舗の電気容量を必ず確認する

業務用の電気オーブンは、消費電力が大きいため、店舗に十分な電気容量があるかを確認しましょう。

容量が足りない場合は、電力会社との契約変更や分電盤の工事が必要になることがあります。

搬入経路と設置スペースのチェック

オーブンの本体サイズだけでなく、搬入経路や設置場所の寸法も重要です。

搬入にあたって、狭い通路や段差がある場合は、事前に業者と相談し、搬入可能かどうかを確認しておきましょう。

厨房内の動線を妨げない配置にする

オーブンは高温になるため、作業スペースや他の設備との距離にも配慮が必要です。

作業中の動線を確保し、火傷や事故を防ぐためにも、設置場所は慎重に検討しましょう。

厨房内や工場内のレイアウトを決める際には、専門家の視点からアドバイスを受けるとより安心です。

排気や熱対策も忘れずに

電気式の場合でもオーブンの稼働中は庫内の熱が外部に放出されます。

狭い厨房では熱がこもりやすくなるため、必要に応じて排気設備や空調とのバランスも考慮する必要があります。

導入コストとランニングコストの目安

電気式の業務用オーブンは、機種やサイズによって価格に幅があります。

小型タイプであれば50万円前後から、中型〜大型になると100万円以上するものもあります。

また、スチーム機能付きや温度調整機能が高度なモデルほど価格は高くなる傾向です。

設置工事に関して、電源工事や専用回路の増設が必要な場合は別途数万円〜十数万円かかることがあります。

また、搬入費用や設置作業料が含まれていない場合もあるため、見積もり時に必ず確認しておきましょう。

ランニングコストとしては、主に電気代がかかります。

使用頻度や製品の消費電力によってコストに差はありますが、高断熱構造や省エネモードを備えたモデルを選ぶことで、ランニングコストを抑えることも可能です。

業務用オーブンが欲しいけれど、初期費用を抑えたいといった場合は、リース契約や中古機械の購入も検討するとよいでしょう。資金計画と合わせて、無理のない導入を目指しましょう。

まとめ

電気式の業務用オーブンは、小規模なパン屋や菓子店の開業においてさまざまな面でメリットが多いです。ガス式に比べて劣っていた機能面も、技術が発展し、本格的な製品づくりにも十分対応できるようになってきました。

ただし、機種によって性能やサイズ、必要な電気容量などが異なるため、どの機械を選ぶかによって開業後の業務効率やコストに大きく影響します。

導入前には、自店舗で扱う商品の種類や焼成量、設置環境などをよく確認し、最適なオーブンを選定することが大切です。

また、設置工事や厨房の動線、メンテナンス性など、導入後の運用も見据えた計画を立てることで、無駄なトラブルやコストを避けることができます。

必要に応じて、専門業者や開業支援を行うパートナーに相談しながら進めると安心です。

当社では、どのような業務用オーブンがお店に合っているかといった具体的なご提案が可能です。また、新品から中古まで、さまざまな製品のお取り扱いがありますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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