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パン屋や洋菓子店にとって業務用オーブンは、毎日の焼成はもちろん、新商品の試作や大量生産まで、さまざまなシーンで欠かせない機器です。

しかし、どれほど高性能なオーブンであっても、掃除をしないまま使い続けると、焼き上がりが不安定になったり、思わぬトラブルを引き起こしたりします。

特に開業したばかりのお店では、忙しさのあまり掃除が後回しになりやすく、知らないうちにオーブンの寿命を縮めてしまうケースも少なくありません。

本記事では、業務用オーブンの掃除がなぜ重要なのか、放置した場合に起きやすいトラブル、毎日できる基本の掃除、機種ごとのポイント、そして掃除では防げない故障サインまで、わかりやすく解説します。

お店の味や安全を守るためには、日々の小さなケアがとても大切です。

この記事を参考に、開業直後から「長く快適に使うためのお手入れ習慣」を身につけてみてください。

業務用オーブンの掃除をしないとどうなる?よくあるトラブルとリスク

業務用オーブンは高温で長時間稼働するため、パンくずや油分、糖分が溶けて庫内に付着しやすく、日々の使用で少しずつ汚れが積み重なっていきます。

こうした汚れを放置すると営業に直結する問題につながるため注意が必要です。

ここでは、掃除を怠ったときに起きやすい代表的なトラブルを紹介します。

焼きムラ・焦げ付き・風味の劣化につながる

庫内に油分や焦げが残ったまま使い続けると、熱の伝わり方にムラが生じ、同じ商品でも焼き色がバラバラになりやすくなります。

特にデニッシュやスポンジ生地など、温度と湿度の管理がシビアな商品では、少しの焼成ズレが品質に影響しやすく、仕上がりの再現性が下がります。

また、焦げが庫内に残っていると、焼成中の蒸気や熱風とともに焦げた匂いが移り、パンやお菓子の風味が損なわれる原因にもなるので注意が必要です。

異臭や煙が発生してお客様の印象が悪くなる

落ちきれなかった油や糖分は、次にオーブンを加熱した際に再び焦げつき、煙や嫌な臭いを発生させます。

店内にオーブンを置くスタイルのベーカリーや、オーブンの前をお客様が通る動線がある店舗では、この煙や焦げ臭がダイレクトに伝わり、品質への不安を与えてしまうことも考えられるでしょう。

換気設備にも負荷がかかり、煙がうまく排出されないと厨房全体の空気環境が悪化することもあります。

油汚れが固着し、故障や発火リスクが高まる

業務用オーブンで最も注意したいのが、油汚れの固着です。

高温にさらされた油は固くなり、通常の洗剤では落ちにくい層として庫内にこびりつきます。この状態が続くと、熱源まわりに焦げや油膜が溜まり、本来の温度制御がうまく働かなくなる場合があります。

また、固着した油が再度加熱されることで発火するケースもあり、安全面でも大きなリスクです。

特にファン付きのタイプでは、油汚れがファンに付着して回転バランスを乱し、故障の原因になりかねません。

修理費・休業コストが想像以上に大きくなる

トラブルが起きてから修理を依頼すると、部品交換や内部清掃に多額の費用がかかるケースも珍しくありません。さらに、修理中はオーブンが使えないため、焼成量が落ちたり、営業自体ができなくなったりと、売上面での損失も発生します。

特に繁忙期の故障はダメージが大きく、予定していた仕込みができないまま営業日を迎えてしまうこともあります。

日々の掃除で防げるトラブルほど、早めに対策しておくことが結果的にコストを抑えることにつながるでしょう。

日々おこなうべき業務用オーブンの掃除

業務用オーブンは、毎日少しずつ汚れが蓄積していきます。そのため、使い終わったタイミングで軽く手入れをしておくことが、トラブル防止と寿命を延ばすために最も効果的な方法です。

特別な道具を使わなくてもできる「日常的な掃除」を習慣化するだけで、焼き上がりの安定性が保たれ、機械への負担も大幅に減らせます。

ここでは、営業中〜閉店後に短時間でできる基本の掃除ポイントをみていきましょう。

使用後の庫内チェックとパンくず・粉の取り除き

オーブンを使い終わったら、まず庫内にパンくずや粉が残っていないか確認します。

パンくずや小さな生地片は、次の焼成時に焦げて煙や異臭の原因になりやすく、さらに庫内の温度ムラを招くこともあります。

金属製のヘラで強くこすらず、耐熱ブラシや柔らかい布を使ってサッと取り除くのがコツです。

特にスリット部分や角に粉が溜まりやすいので、軽くはたくように掃除するときれいに取れます。

扉ガラスの汚れ落とし

扉ガラスは油はねや蒸気の影響で曇りやすく、放っておくと茶色い膜のような汚れが付着します。視界が悪いと焼き色のチェックがしづらくなるため、毎日軽く拭き取る習慣をつけると安心です。

扉ガラスに付着した汚れは、まだ固まっていない温かい状態で、濡れ布巾や中性洗剤を薄めた液で拭くと簡単に落とせます。

ガラスを傷つけるスポンジの硬い面を使うのは避け、柔らかい布で優しく拭き取ると曇りが残りません。

天板・焼成皿の洗浄

天板や焼成皿に残った油や焦げを放置してしまうと、次回の焼成時にニオイ移りの原因になります。天板はまだ温かいうちに汚れを落とすと効果的で、冷めるとこびりついた油が落ちにくくなります。

中性洗剤とスポンジで洗い、焦げ付きがひどい場合はお湯につけ置きしてからこすり落とすとスムーズです。

金たわしのような硬い道具を使うとコーティングを傷めることがあるため、避けたほうがよいでしょう。

換気フィルターの軽い清掃

オーブンの上部や背面にある換気フィルターは、油煙や粉を吸い込むため汚れが溜まりやすい部分です。

フィルターが詰まると排気が弱くなり、庫内温度が上がりにくくなることもあるため、少なくとも1日1回は汚れを落としましょう。

取り外せるタイプであれば、軽く水洗いをして乾かし、取り外せないタイプならハンドブラシなどで表面の粉を払い落とすだけでも効果があります。

製パン・製菓店で使われる業務用オーブン別の掃除ポイント

業務用オーブンと一口にいっても、構造や加熱方式は機種ごとに大きく異なります。

そのため、掃除といっても、チェックすべき場所や汚れやすい部分、注意点にはそれぞれ特徴があります。

ここでは、製パン・製菓店でよく使われる代表的な3種類のオーブンについて、日常的におこないたい掃除のポイントを解説します。

デッキオーブン

デッキオーブンは、底面のストーンやプレートからの直熱によって生地を焼き上げるため、床面の汚れがとくに溜まりやすいタイプです。

パン生地の落下や粉の飛び散りが熱源のまわりに積もると、焼きムラや焦げつきの原因となるため、使用後は床面のチェックを最優先でおこないましょう。

ストーンを使用している場合は、無理にこすらず、表面の粉を軽く払う程度にとどめるのが基本です。

ストーンは水分に弱く、濡らすとひび割れの原因になるため、濡れ布巾での拭き取りは避けてください。

また、扉部分のゴムパッキンは汚れが固まりやすい場所なので、柔らかい布で軽く拭き、破れや亀裂がないか定期的に確認しておくと安心です。

コンベクションオーブン

コンベクションオーブンはファンで熱風を循環させる仕組みのため、油や粉がファンまわりに溜まりやすく、放置すると回転のバランスが崩れ、温度ムラが発生しやすくなります。

そのため、庫内の壁面やファンの周辺に油膜がついていないかを毎日チェックすることが大切です。

ただし、ファン部分に強い水流や洗剤を直接かけると故障の原因になるため、日々のお手入れはあくまで軽い汚れ落としを中心にします。

庫内壁面は中性洗剤を薄めた液で拭き取るだけでも効果的で、こびりついた汚れはオーブンが少し温かい状態の方が落としやすくなります。

天板レールも油が付きやすいので、毎日サッと拭くだけで滑りが良くなり、スムーズに出し入れできるでしょう。

スチームオーブン

スチームオーブンは加熱に蒸気を使うため、庫内の水垢や蒸気口まわりの汚れが目立ちやすくなります。水滴が乾燥すると白い跡が残るため、使用後は庫内をしっかり乾かすことがポイントです。

水滴が残ったまま放置すると、水垢が固まり落ちにくくなるだけでなく、庫内の金属部分の劣化につながることもあります。

また、スチーム機能に関連するタンクや給排水部分も、カビやぬめりが発生しやすい箇所です。1日の終わりに必ず水を抜き、軽く拭き取っておくとよいでしょう。

また、蒸気口はとくに詰まりやすい場所なので、粉や焦げが溜まっていないかを定期的に確認し、汚れを取り除いておくことで、スチームの出方が安定します。

業務用オーブンの掃除でやってはいけないこととは?

業務用オーブンは高温で動く精密機器のため、誤った掃除方法を続けると、性能の低下だけでなく予期せぬ故障につながることがあります。

特に「早く落としたい」「しっかり洗いたい」という思いからやりがちな方法が、実はオーブンにとって大きな負担になっているケースも少なくありません。

代表的な注意点として、庫内に直接水をかける水洗いは厳禁です。

電装部に水が入りショートの原因になったり、スチーム対応でない機種では金属の劣化につながったりします。

また、金属たわしや研磨剤入りスポンジで強くこするのも避けましょう。庫内のコーティングが剥がれ、焦げ付きが増える原因になります。

さらに、強力なアルカリ洗剤や塩素系洗剤を使うと、部品を傷めたり、におい残りで食品に影響が出たりする可能性があります。

中性洗剤を薄めてやさしく拭き取ることが鉄則です。

業務用オーブンの掃除では「汚れを落とす」よりも「機械を守る」ことを優先し、メーカー推奨の方法を守りながら、負担の少ない掃除を心がけるとよいでしょう。

掃除ではカバーできない業務用オーブンの故障サイン

日々の掃除とメンテナンスを丁寧に続けていても、機械そのものの劣化や部品の不調は少しずつ進んでいきます。

オーブンは「まだ動くから大丈夫」と思われがちですが、早めに気づけば軽い修理で済む不具合も、放置すると大がかりな故障につながることも少なくありません。

ここでは、掃除だけでは解決できない危険なサインを紹介します。

もし心当たりがある場合は、早めに専門業者へ相談することが確実です。

温度が安定しない・焼きムラが増えた

設定温度に達するまでの時間が以前より長くなったり、焼き色の偏りが急に目立つようになった場合は、ヒーターやサーモスタットの不調が疑われます。

庫内の掃除不足が原因で温度ムラが起きることもありますが、日常的に手入れしているにもかかわらず症状が続く場合は、内部部品の劣化が進んでいる可能性が高い状態です。

特に、デッキオーブンではヒーターの断線、コンベクションオーブンではファンの回転不良など、機種ごとに特有のトラブルが出ることがあります。

温度が安定しない状況で使い続けると、製品品質が不安定になるだけでなく、無理な過熱が機械自体を傷める原因になりかねません。

異音・異臭・煙が出る

普段とは違う音やにおいが出始めたら、故障の初期サインの可能性があります。

ファンの異音はベアリングの劣化や異物混入、異臭や煙は内部配線のトラブルやヒーター部の不具合などが原因となるケースが多く、掃除だけで解決する症状ではありません。

特に煙が出る場合は、内部で過熱が起きている危険な状態のこともあり、使用を続けるのは避けるべきです。

すぐに電源を切り、安全を確保したうえで点検を依頼しましょう。

まとめ

業務用オーブンは、パン屋や洋菓子店にとって商品づくりの中心となる機器です。

だからこそ、日々の軽いケアを積み重ねるだけで、焼き上がりの安定性が保たれ、思わぬ故障リスクも大幅に減らせます。

逆に、油汚れの固着や温度ムラ、異音・異臭といったサインを見落とすと、営業に影響するトラブルにつながることもあります。

しかし、掃除だけでは解決できない内部の劣化や部品の不調は、どうしても少しずつ進行していきます。特に焼きムラの増加、温度の不安定、異音・煙などが見られた場合は、早めに点検・メンテナンスを受ける必要があるでしょう。

「最近オーブンの調子が気になる」「掃除はしているのに焼き上がりが安定しない」と感じている場合は、一度プロによる点検を検討するタイミングかもしれません。

当社・フリーループでは、業務用オーブンの点検やメンテナンスを承っております。特にこれまでに点検・メンテナンスを受けたことがない場合は、一度ご相談いただければと思います。

お店の味と設備を長く守るためにも、業務用オーブンをはじめとする厨房器具に気になる症状があればいつでもご相談ください。

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