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パン屋や洋菓子店を始めたいと考えたとき、多くの方が悩むのが「オーブン選び」です。どんなに良い材料を使っても、焼き上げるオーブンによって仕上がりは大きく変わります。

その中で職人から長年支持されているのが「デッキオーブン」です。
外は香ばしく、中はしっとりふんわりと仕上がるデッキオーブンは、バゲットや食パン、焼き菓子にいたるまで幅広い製品作りを支えています。

一方で、デッキオーブンにはさまざまな種類があり、設置や導入の際に考えなくてはならないポイントも少なくありません。

本記事では、デッキオーブンの基本的な仕組みや特徴、選び方のコツをわかりやすく解説します。これからパン屋や菓子店を開業しようと考えている方、工場のオーブン設備を見直したい方にとって、参考となる内容が満載です。

ぜひ最後までお読みいただき、理想のオーブン選びにお役立てください。

デッキオーブンとは?

デッキオーブンは、パンやお菓子を焼くために使われる業務用オーブンの一種で、日本語では「石床式オーブン」と呼ばれることもあります。内部は段(デッキ)ごとに仕切られており、床のような平らな天板の上に直接生地を置いて焼くのが大きな特徴です。床材には、石、セラミック、金属などが使用されることがあります。職人が生地をオーブンに入れ、じっくりと焼き上げていく姿は、多くのベーカリーで見かける光景です。

家庭用オーブンに比べて庫内が広く、熱を均等に伝える工夫がされているため、仕上がりに安定感があります。特にハード系のパンや、均一な焼き色が求められる菓子づくりに向いており、「職人の味」を表現するために欠かせない存在といえます。

さらに、デッキオーブンは一度に複数段で焼成できるため、小規模なベーカリーから工場規模の大量生産まで幅広く対応可能です。昔ながらのパン屋で愛用されているだけでなく、効率性を求める企業からも導入されており、パンと菓子の世界で長年支持され続けています。

デッキオーブンの特徴

デッキオーブンは、パンやお菓子作りにおいて「仕上がりの良さ」「焼成の自由度」「効率性」の3点で高く評価されています。

ここでは、デッキオーブンの特徴について具体的に解説します。

均一で安定した焼き上がりになる

デッキオーブンは庫内全体に熱がしっかり伝わる構造になっており、生地の表面から中心まで均一に火が入ります。そのため、バゲットのクラスト(外皮)はパリッと香ばしく、中はしっとりとしたクラム(内側)に仕上げることが可能です。

温度のムラが少なく、毎回安定した品質を提供できる点は、パン屋や菓子店にとって大きな魅力といえるでしょう。

多彩なパンやお菓子に対応できる

デッキオーブンは直火に近い熱の伝わり方をするため、ハード系パンだけでなく、デニッシュやクロワッサン、さらにはクッキーやタルトなどの焼き菓子にも幅広く対応できます。

表面の焼き色や食感を自在にコントロールできるため、商品ラインナップを豊かにしたい店舗にとって理想的な設備です。

複数段で効率的に焼成可能

名前の通り、デッキオーブンは段(デッキ)が複数積み重なった構造をしています。
1段ごとに温度調整ができる機種もあり、同時に異なる種類のパンや菓子を焼けるのが強みです。

限られた時間で効率的に仕込みを進めたいベーカリーや菓子工場にとって、作業効率の向上につながる大きなメリットがあります。

デッキオーブンの仕組み

デッキオーブンの特徴は、床面からの熱伝導と天井からの輻射熱の両方で焼き上げることです。庫内の床部分には耐熱性のある石やセラミック板が敷かれており、そこに生地を直接のせて焼成します。この床が高温に熱せられることで、パンや菓子の底面からじっくりと火が入り、香ばしく均一な焼き上がりを実現できるのです。

さらに、デッキオーブンは上下からも熱を加える仕組みを備えています。
天井部分からの輻射熱と、床からの伝導熱が組み合わさることで、生地全体にバランスよく火が通ります。これによって、外はパリッと、中はふんわりとした理想的な食感が作り出されます。

また、多くの機種に搭載されている「スチーム機能」。スチーム機能により、パンを焼く際に庫内へ蒸気を送り込むことができ、生地表面をしっとり保ち、焼き色が均一に出やすくなります。さらに、クラストの食感や膨らみを向上させる効果もあります。バゲットや食パンに特有のツヤのあるクラストは、このスチーム効果によって生まれているのです。

デッキオーブンは、このように「床からの伝導熱」「天井からの輻射熱」「スチームによる加湿」という3つの要素を組み合わせることで、理想的な焼成環境を実現しています。

デッキオーブンの種類と選び方

デッキオーブンにはいくつかの種類があり、店舗や工場の規模、作りたいパンやお菓子の種類によって適するものが異なります。
ここではデッキオーブンの種類と、導入時に意識したい選び方のポイントを紹介します。

電気式とガス式の違い

デッキオーブンには大きく分けて「電気式」と「ガス式」があります。

電気式は温度管理がしやすく、立ち上がりが安定しているため、初心者でも扱いやすい点が魅力です。一方で、電気代が比較的高くなる傾向があるため、ランニングコストには注意する必要があります。

ガス式はパワーが強く、大量焼成にも向いています。燃料コストが抑えられることもあり、大規模なパン工場などで多く採用されています。ただし、ガス配管工事が必要になることもあるため、導入前にインフラを確認するようにしましょう。

段数やサイズの選び方

デッキオーブンには1段から4段以上までさまざまなタイプがあり、段数が多いほど一度に焼ける量が増えます。
小規模なベーカリーでは2段前後のモデルが使いやすく、工場や業務用の大量生産では4段以上の大型タイプが適しています。

また、オーブンの横幅や奥行きも重要なポイントです。
店舗の厨房スペースや搬入経路を考慮し、無理なく設置できるサイズを選びましょう。

目的に合った機能を確認する

近年のデッキオーブンには、スチーム機能や温度の個別調整、プログラム運転など便利な機能が搭載されています。

ハード系パンをメインにしたい場合はスチーム機能が欠かせませんし、焼き菓子を多く扱う場合は繊細な温度調整ができるタイプが最適です。
「何を主力商品にしたいのか」を明確にしたうえで、必要な機能を備えたオーブンを選ぶとよいでしょう。

デッキオーブンとコンベクションオーブンの違い

オーブンにはさまざまな種類がありますが、デッキオーブンと並んでよく比較されるのが「コンベクションオーブン」です。どちらも業務用として広く使われていますが、仕上がりや使い勝手には違いがあります。

ここでは、デッキオーブンとコンベクションオーブンの違いを解説します。

コンベクションオーブンについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
業務用コンベクションオーブンの選び方と導入のポイントを解説

焼成方式の違い

デッキオーブンは、床面からの熱伝導と天井からの輻射熱でじっくり焼き上げるのに対し、コンベクションオーブンは庫内に熱風を循環させて焼成します。

そのため、デッキオーブンは「香ばしさ」や「クラストの食感」を重視したパン作りに向き、コンベクションオーブンは「均一に短時間で焼きたい」ときに便利です。

仕上がりの違い

デッキオーブンでは、外はパリッと中はふんわりとした本格的なパンの仕上がりが得られます。
対して、コンベクションオーブンは焼き色や火の入り方が均一で、クッキーやスポンジケーキなど、軽い焼き菓子との相性が良いとされています。

導入面での違い

デッキオーブンは大型で重量もあるため、設置にはスペースや搬入経路の確認が必要です。また、電気容量やガス工事といったインフラ面の調整も欠かせません。

一方、コンベクションオーブンは比較的コンパクトで扱いやすく、導入コストも抑えられる傾向にあります。そのため、小規模店舗やサブオーブンとして活用されるケースも多く見られます。

デッキオーブンのメリット

デッキオーブンは、長年多くのパン職人や菓子職人から選ばれてきた理由があります。

ここでは、特に大きな3つのメリットを紹介します。

本格的な仕上がりを実現できる

デッキオーブンは床からの熱伝導と上部からの輻射熱で焼き上げるため、パンやお菓子に理想的な焼き色と食感を与えます。
バゲットのように外はカリッと、中はもっちりとした食感を求める商品には欠かせません。

素材の良さを引き出し、「お店ならではの味」を実現できるのは、コンベクションオーブンの大きな強みです。

幅広い製品に対応できる

ハード系パンだけでなく、食パンやクロワッサン、デニッシュ、さらにクッキーやタルトなどの焼き菓子にも対応できるのがデッキオーブンの魅力です。

ひとつのオーブンで幅広い商品を焼けるため、商品ラインナップを充実させたい店舗や工場にとって大きなメリットになります。

一度に多く焼けて効率的

段ごとに仕切られている構造のため、一度に複数の種類の製品を効率よく焼成できます。
特にデッキごとに温度調整が可能な機種なら、異なるパンや菓子を同時に焼くことも可能です。

限られた時間で仕込みや販売をこなさなければならない現場において、デッキオーブンは作業効率を大きく向上させます。

デッキオーブンを導入する際の注意点

デッキオーブンは魅力的な設備ですが、導入の際には気をつけるべき点もあります。ここでは、特に見落とされがちな3つの注意点を紹介します。

設置スペースと搬入経路を確認する

デッキオーブンはサイズが大きく重量もあり、搬入口や通路の幅が十分でないと、設置作業自体が難しいことも多いです。そのため、店舗や工場のスペースに合うかどうかを確認する必要があります。

導入前には図面を確認し、搬入・設置が可能か専門業者に相談しておくことで安心できるでしょう。

電気容量やガス設備の準備が必要

電気式オーブンを導入する場合は契約電力が足りているか、ガス式の場合はガス配管工事が必要かどうかを事前にチェックしなければなりません。これを見落とすと追加工事や契約変更が必要になり、予定外のコストがかかることもあります。

オーブン選びと並行してインフラ面を整えることが大切です。

ランニングコストとメンテナンスを考慮する

デッキオーブンは高温を維持するため、電気代やガス代といったランニングコストがかかります。また、長く使うためには定期的な清掃や部品交換といったメンテナンスが欠かせません。

導入時の価格だけでなく、日々のコストやメンテナンス体制を含めて総合的に判断することが、後悔しないためのポイントです。

まとめ

デッキオーブンは、パンやお菓子作りにおいて本格的な仕上がりを実現できるのが魅力です。床からの伝導熱と天井からの輻射熱、さらにスチーム機能を組み合わせることで、外は香ばしく、中はふんわりとした理想的な焼き上がりを得られるため、業務用オーブンの中でも特に信頼されています。また、段ごとの温度調整や複数段での同時焼成が可能なことから、店舗や工場の規模に合わせて効率的に製品を仕上げることも可能です。

デッキオーブンを正しく選び、活用することで、お店ならではの味と品質を実現し、多くの顧客に喜ばれる製品を作り出せます。
開業準備や設備見直しの際は、ぜひ本記事で紹介したポイントを参考に、最適なオーブン選びにお役立ていただければ幸いです。

もし「どのデッキオーブンが自分の店舗や工場に最適か」を迷っている場合や、導入に関する具体的な相談を希望される場合は、ぜひ当社・フリーループまでご相談ください。設置や搬入、メンテナンスまで、お客様が安心してオーブンを導入し、理想のパンやお菓子作りに集中することができるようにサポートさせていただきます。

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